<女子ゴルフ:日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯>◇最終日◇14日◇兵庫・美奈木GC(6645ヤード、パー72)◇賞金総額1億4000万円(優勝2520万円)

 大会初出場初優勝に加え、宮里藍の大会最年少優勝記録を塗り替えた鈴木愛(20=フリー)は「実感がわかないです。前半は緊張して思うようなプレーができず、後半は『絶対勝つぞ』と思ってはいましたが…」と話した。

 2位と1打差首位でスタートした最終日、1、2番で連続バーディーを決め、差を3打に広げた。成田美寿々、申ジエら実績ではるかに優る実力派の追い上げを食ったが、1打差で迎えた逃げ切った。

 この日はプレッシャーからまともに朝食を食べられず「最後はヨーグルトをお茶で流し込みました」という。2位に4打差をつけ首位で迎えた前日13日は、序盤の連続ダブルボギーなどで首位こそ守ったが、リードは1打差になった。この日はスタート前の1打差を守る形での逃げ切り劇。「昨日はギャラリーさんの声援がプレッシャーになったけど、今日は『愛ちゃん、愛ちゃん』と声を掛けてもらってものすごく力になりました」と笑顔を見せつつ「すごく運があったし、私にはまだそんな実力はないです。この優勝は今後プレッシャーになると思いますが、頑張ります」と話していた。