<男子ゴルフ・ダイヤモンド・カップ>◇第2日◇26日◇茨城・大利根CC西C(7117ヤード、パー71)◇賞金総額1億5000万円、優勝賞金3000万円

 昨年の日本オープン選手権覇者の小林正則(38=ミュゼグループ)が、ついに長いトンネルを脱した。2バーディー、ノーボギーの69で回り、通算2アンダー140の9位で、今季15戦目で初めて予選を通過した。

 先週のANAオープンから急激に復調したアイアンが、この日もピンに絡んだ。中盤まで続いたピンチをすべてパーでしのぎきると、12番パー4でショートサイドのピン左3メートルにピタリとつけ、バーディー先行。14番パー5で1メートルのバーディーパットを外して、悪い流れになりかけたが、最終18番パー5で3メートルを決めてバーディーで締めた。

 ホールアウト後は国内、アジア両ツアーの多くの選手から「おめでとう」「ハッピーニューイヤー」と祝福され、苦笑い。「最初は予選落ちが何試合と数えていたけど、途中から気がめいるから止めた。とりあえずホッとしました」と安どのため息をついた。

 トンネル明けの小林は怖い。12年には4連続予選落ち直後のパナソニック・オープンでツアー2勝目。13年には夏場に7戦連続で予選通過できなかったが、直後から急激に調子を上げて、10月の日本オープンで優勝した。今回もひとしきり予選通過を喜んだ後に「いい位置につけている。予選通過のために試合に出ているわけじゃないですしね」とすぐに優勝争いに気持ちを切り替えていた。