<男子ゴルフ:トーシントーナメント>◇最終日◇12日◇岐阜・トーシンGCセントラルC(7004ヤード、パー72)◇賞金総額1億円(優勝2000万円)

 プロ26年目のベテラン鈴木亨(48=ミズノ)がツアーで自身初のホールインワンを決めた。

 11番パー3(174ヤード)で7番アイアンを使って達成。開催コースが故郷の岐阜ということもあり「こんなにうれしいことないですね」と声を弾ませた。

 ツアー通算8勝の実力者も10年シーズンを最後に19年連続で保持したシードを手放した。2年後にはシニア世代に突入するが、今季は若手に混じり、下部ツアーで戦い、すでに下部ツアーの賞金ランクで来季前半戦の出場権を濃厚にしている。「最初は『何でおれがここでやらないといけないんだ』という気になったけど、ツアーの仕組みとか色々勉強になった」という。

 この日はベストスコア63をマークして、12位でフィニッシュした。06年11月アサヒ緑健よみうりメモリアル第3日にマークして以来のビッグスコアだ。「ツアーでこういうスコアが出ると『まだまだやれる』と思えて、うれしくなります」。

 30日開幕のマイナビABC選手権では、高3の長男貴之さん(17)をツアー競技では初めてキャディーに使う。「ゴルフに興味を持ち始めてね。息子の前でかっこいいとこ、見せたいじゃないですか」。老け込む素振りはカケラも見せず、鈴木はレギュラーツアーに戦場を求めていく。