<国内男子ゴルフ・日本オープン選手権>◇最終日◇19日◇千葉・千葉CC梅郷C(7081ヤード、パー70)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 池田勇太(28=日清食品)が通算10アンダー、270で今季初優勝を飾った。大会初制覇は、今週から採用したパターなくしてありえなかった。

 キャロウェイゴルフの「オデッセイ

 ミルドコレクション#5」の特注品。これまでの使用モデルよりも、ヘッドをディープフェース(フェース面の高さがある)にしたものだ。

 池田のパッティングは、ダウンブロー気味にインパクトする傾向にある。フェース面の高さがない以前のパターでは、フェースの上っ面にあたり、きれいな転がりが出なかった。ディープフェースのパターに変えたところ、しっかりと芯に当たるようになり、格段に転がりが良くなった。

 ネック形状も改良した。先週まで使っていた形状のモデルよりも、ヘッドが真っすぐ動きやすくなり、ミスの許容性が高まった。「すぐに使えると思った。転がりがすごく良くなった」と池田。今季は先週まで平均パット数ランク67位と低迷していた。ツアー通算12勝中8勝を挙げてきた得意の秋。最高のタイミングで、最高の“相棒”を手にした。