<国内男子ゴルフ・日本オープン選手権>◇最終日◇19日◇千葉・千葉CC梅郷C(7081ヤード、パー70)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 池田勇太(28=日清食品)が冷静な試合運びでリードを守りきり、通算10アンダー270で大会初優勝した。今季ツアー初勝利で、09年の日本プロ選手権に続く国内メジャー2勝目。

 3打リードして迎えた16番パー3で、第1打をグリーン奥のバンカーに打ち込み、ダブルボギーをたたいた。「力が入った。ピンまで204ヤードあったから、5番アイアンなら奥にいかないと思ったんだけど…」。リードは1打に縮まった。

 しかし「あれでかえって冷静になった」と直後の17番パー4では、第1打をユーティリティーで確実にフェアウエーキープ。第2打はグリーン左の難しいピンまで199ヤードが残り、前のホールでミスした5番アイアンを持たされたが「左からの向かい風だった。直前でオーバーしたからといって、ゆるめる必要はない」と判断し、フルスイングでピン右7メートルにつけた。

 「199ヤードからあそこにつけられる選手はなかなかいないでしょ」と自画自賛。悪い流れをあっさり断ちきり、1打のリードを最後まで守った。「今週は逃げ切り勝ちのイメージだったから、第3日に首位に立てたのが良かった」と満足げに振り返った。