<男子ゴルフ:ダンロップフェニックス>◇第1日◇20日◇宮崎・フェニックスCC◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 1985年(昭60)の大会の覇者、中嶋常幸(60=フリー)が、1イーグル、5バーディー、3ボギーの4アンダー67で首位に3打差の4位と上々の出足となった。

 とくに後半のアウトの上がり3ホールでイーグル、バーディー、バーディーで締めた。いずれも6~7メートルのパットを沈めた。その好調の秘密は、まず、パットの際に頭の中で「世界に一つだけの花」の歌を歌いながらすること。これでリズムよくパットが打てるのだという。もうひとつは「ボールをよく見ること」だと言う。

 「この大会は、若い頃は勝ちたい試合の1番で目標だった。今はもう夢だけど」というほど思い入れがある今大会では、85年に亡きセベ・バレステロスとの激闘を制して優勝した。あれから29年。歳月を経て、中嶋も先月20日に還暦を迎えた。それでも、この日のプレーはツアー48勝、永久シード選手健在をアピールするものだった。