<男子ゴルフ:日本シリーズJTカップ>◇第3日◇6日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億3000万円(優勝4000万円)

 賞金ランク首位の小田孔明(36=フリー)が、悲願の賞金王目前で重圧にあえいだ。最終18番パー3では、第1打を右のバンカーに落として目玉状態に。ダブルボギーをたたいて、通算2アンダー9位まで後退した。

 屈指の精度を誇るショットも、パーオンこそするものの、ピンには絡まず。バーディーを奪えない展開に「身体が思い通りに動かない。ここ何日も熟睡できていないし、最後の試練だと思う」と首を振った。

 逆転賞金王の可能性がある同ランク2位の藤田は72をたたいて19位。同ランク3位の近藤、4位の岩田も優勝争いから完全に脱落した。「他の3人も僕と同じ苦しみをしている。優勝が必要な分、藤田さんなどは僕よりもっとひどいプレッシャーがかかっていると思う。その中で、有利な自分がスコアを落としてしまうのは、まだまだということだと思う」。重圧をしっかりと受け止め、克服することで、最終日は賞金王にふさわしい本来のゴルフを展開するつもりだ。