<男子ゴルフ:日本シリーズJTカップ>◇最終日◇7日◇東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)◇賞金総額1億3000万円(優勝4000万円)

 逆転勝ちした宮本勝昌(42=ハートンホテル)は、「意外と他の組は気にならなかった」と振り返った。

 13番で残り127ヤードの第2打をピッチングウエッジでカップ横60センチにつけ、バーディーを奪って首位に並び、14番では5メートルを入れて連続バーディー。1打リードで迎えた17番パー5では、「17番バーディー、18番パーのスコアカードをつくろう」とだけ気持ちが集中していた。

 左ラフから残り245ヤードの第2打は木が邪魔で、3番アイアンでフックをかけてピン手前10メートルへ。「100点満点。会心の1打」。計算通りにバーディーを奪い、難関18番パー3も1オン2パットで切り抜け、ライバルを振り切った。

 本大会は3度目の優勝。98、01年優勝で「『日本シリーズ男』なんて言われて、浮かれていたら、藤田(寛之)さんに(10~12年)3連覇されちゃって…」と照れ笑い。「でも、これで(大会に)懸ける思いは伝わったんじゃないかと…」と続けた。1990年代、2000年代、2010年代でそれぞれ1勝ずつになり、「2020年東京五輪の年にも出られるようにしたい」との宣言も飛び出した。