腰痛に悩まされてきた男子ゴルフのタイガー・ウッズ(米国)が、29日に開幕するフェニックス・オープン(アリゾナ州スコッツデール)で今季初戦を迎える。27日は9ホールを回り、和やかなムードで取材に応じ「ドライバーショットはだいぶ切れが良くなってきた」と手応えを口にした。

 予選落ちした昨年8月の全米プロ選手権を最後にツアーから遠ざかっていた。その間、コース外で話題となった。19日、恋人のリンゼイ・ボン(米国)がアルペンスキーのワールドカップ女子で単独最多勝を挙げた大会をイタリアで応援。その際、表彰式で殺到した報道陣のビデオカメラとぶつかり、前歯を1本折り、もう1本が欠けた。

 治療を終えて、自慢の歯並びを取り戻したが、帰国便の機内で痛みがピークだったという。「気分がいいものではない。飲食できないし、呼吸ですら痛かった」と振り返った。

 フェニックス・オープンは14年ぶりの出場となる。39歳の元世界ランキング1位はチップショットの修正に多くの時間を費やした。「技術面で壁にぶつかり、何千回も打たなければいけなかった。今は良くなってきている」と、注目の復帰戦に向けてプラス材料を挙げた。