<女子ゴルフ:ダイキンオーキッドレディス>◇2日目◇8日◇沖縄・琉球GC(6384ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 上田桃子(21=ソニー)が「初の逆転V」へ、チャンスを残した。11番パー5で痛恨のダブルボギーをたたきながらも、71と踏ん張って通算5アンダー。首位と2打差12位につけた。オフに同じマネジメント会社所属のサッカー元日本代表MF中田英寿氏(31)と初対面し、勝負にかける厳しい姿勢を吸収。首位から2差内に17人がひしめく大混戦を「ヒデ魂」で制するつもりだ。藤野オリエ(34)ら3人が通算7アンダーで首位に並んだ。

 悪夢だった。通算7アンダーまでスコアを伸ばした11番パー5。上田はバンカーのアゴからの第3打を「ホームラン」してグリーンオーバー。アプローチも乗らず、5オン2パットのダブルボギーとした。

 「あそこでバーディーが取れると流れが来ると思っていたのに」。悔しがる言葉もこぼしたが、幸いにも上位陣も停滞。首位から2打差内に17人が入る大混戦に、何とか生き残った。「チャンスはあると思うし、あきらめずにやっていきたい」。すぐに顔を上げて、語気を強めた。

 1月からサニーサイドアップ社とマネジメント契約した上田は、同社所属のサッカー元日本代表MF中田氏とオフに初対面。米ツアー挑戦を目前に控えていた上田にとって、世界を渡り歩いた同氏の話は興味深いものだった。弟悌史郎(だいしろう)さんが昨年までJリーグ鹿島ユースに所属していたこともあり、サッカーには以前から関心もあった。「カッコいいお兄さんみたいな感じ。すごくうれしかった」と上田。海外生活やプライベートの話で盛り上がり、現役引退してもトレーニングで体を維持している同氏の姿に「自分に厳しい人なんだ」と感銘もした。

 勝負の世界に生きる以上は「ストイック」な姿勢は見習っていく。毎朝ランニング、ストレッチを欠かさない上田は、食事でも脂身を避けている。牛ステーキで選ぶのはヒレ肉。沖縄入り後は、低カロリー高タンパク質の地元名産「アグー豚」がお気に入りだ。

 昨年の5勝はすべて逃げ切りだった。未体験の逆転Vへ「きょう、きのう以上の強い気持ちで臨まないと」と気合は十分だ。逆境に立たされても、自分に厳しく、最後まで攻め続ける。「ヒデ魂」で2打差逆転を狙う。【木村有三】