<女子ゴルフ:アコーディア・ゴルフレディス>◇最終日◇16日◇宮崎・青島GC(6391ヤード、パー72)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)

 元賞金女王の不動裕理(31=フリー)が、今季2戦目で勝利を挙げた。4打差3位から、この日のベストスコアに並ぶ65をマーク。通算11アンダーでウェイ・ユンジェ(28=台湾)に並び、プレーオフ3ホール目で振り切った。昨年8月のヨネックス・レディス以来の優勝でツアー通算43勝目。若手の台頭が著しい女子ゴルフ界で「まだまだ若いですから」と健在をアピールした。

 少し照れた顔で、不動が訴えかけた。「くどいですけど、まだまだ若いですから。私!」。若手が台頭する女子ゴルフ界で、貫録を示すツアー通算43勝目。31歳になった元女王の顔は、自然とほころんだ。

 圧巻の追い上げだった。4打差3位から2番で4メートル、5番で7メートルを沈めた。05年まで愛用し、今週久々に起用したスワンネックのエースパターで7バーディーを量産。首位のウェイをとらえると、4連敗中だったプレーオフでも粘り強く3ホール目で振り切った。

 05年まで6年連続賞金女王も06年は15位、昨年も6位。かつて「1日8時間」と言われた練習量は「今は恥ずかしいほど少ない」。30歳を超え「人間は少しずつ衰えるんだ」と感じるときもある。一方で今季から資産運用大手の野村アセットマネジメント社とスポンサー契約を結び、100人を超すファン組織もある。「プロの中から自分を応援してくれる。毎週精いっぱいプレーしたい」という思いが気力を支えている。

 「20歳前後の人にやられっぱなしというのも、どうかなと思うときがある。でも一緒に頑張っていけたら、女子プロ界のためにも自分のためにもなる」。数百万円の最新鋭機を利用して、最適ドライバーを選ぶなど新たな試みも始めた。3年ぶりの「女王奪還」へ、不動が幸先のいい勝利をつかんだ。【木村有三】