<米男子ゴルフ:アーノルド・パーマー招待>◇最終日◇16日◇米フロリダ州オーランド、ベイヒル・クラブ(7239ヤード、パー70)
タイガー・ウッズ(32=米国)が無敵ぶりを発揮して、鉄人ベン・ホーガン(米国)に並ぶ歴代3位の米ツアー通算64勝を達成した。5バーディー、1ボギーの66で回り、通算10アンダーの270で優勝。最終18番ミドルでバーディーを奪い、2位ブライアント(米国)を振り切る「激勝」だった。同ツアーでは昨年から5連勝。今週、過去6度VのCA選手権(20日開幕)でさらに記録を伸ばし、今季メジャー初戦のマスターズ(4月10日開幕)に臨む。
劇的勝利を何度も経験しているウッズでも、興奮を抑えきれなかった。最終18番ミドルで、優勝を決める約8メートルのバーディーパットが入った瞬間、帽子を地面にたたきつけて、雄たけびを上げた。大歓声の中、大会ホストのパーマー氏と笑顔で握手を交わして「僕の中でも忘れられない勝利の1つになる」と喜んだ。
通算勝利で上回ったパーマー氏の冠大会で、今度は歴代3位B・ホーガンと並んだ。交通事故から不屈の闘志でよみがえり「鉄人」と呼ばれ、正確無比なスイングを誇った先人を「自身のスイングを理解していた最高の選手」と語った。試合条件、用具など環境が違う時代のあこがれの対象と記録で肩を並べて「プロ入りした時、夢にも思わなかった。こんなに早く、彼らの仲間入りができるなんて」と感慨に浸った。
米ツアーでは昨年から5連勝。今季は2月のドバイ・デザート・クラシック(欧州ツアー)を含む4戦全勝と無類の強さを誇る。パーオン、パーセーブ率1位の記録が示すように、30代に入って飛距離より、アイアンの正確さとショートゲームの巧妙さが目立つ。ヘイニー・コーチとのスイング改造も実り「僕も自分のスイングが分かりかけて、修正できるようになった」と年間9勝した00年と比べてレベルアップを強調した。
昨年はエリン夫人との間に長女サム・アレクシスちゃんも授かり、心身ともに充実。今年は夢の年間グランドスラムも期待される。4週後はメジャー初戦のマスターズ。「オーガスタでピークが来るように練習する」。今週、過去6度Vと相性のいいCA選手権で4連覇を達成すれば、さらに勢いを増す。

