<女子ゴルフ:ヨコハマタイヤPRGRレディス杯>◇初日◇21日◇高知・土佐CC(6364ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)
プロ6年目で未勝利の横峯留衣(25=加賀電子)が、1アンダーにまとめ、妹さくら(22)とともに、首位に3打差の7位につけた。通算8勝の「偉大な妹」の存在を重圧に感じて、長く低迷が続いたが、昨年の欧州ツアー挑戦で精神的に急成長。自身初のトップ10発進から、夢のツアー初勝利に挑む。福嶋晃子(34)が、4アンダーで単独首位。前週優勝の不動裕理(31)は、6オーバーの86位と出遅れた。
生まれ変わった留衣が、自己最高の7位発進に目を細めた。「うれしいですね。明日、順位落とさないように棄権しようかな」とおどけた。今オフから指導を受ける橋本大地プロ(35)の教えで、ショットの球筋が安定。ピンチらしいピンチがなかった。3番で下り4メートル、14番では上りの7メートルを沈めるなど、パットも決まった。「父と違って、コーチは同じ目線で物ごとを見てくれるからいいですね」と笑った。
「さくらの姉」の重圧に苦しんだ5年間とは、もう別人だ。自分より1年後にプロ入りした妹は、あっという間にスターになった。周囲だけでなく、無邪気な妹の「お姉ちゃんも頑張って!」の声援が、きまじめな長女にはプレッシャーだった。「イヤでしたね。『私が三女だったらよかった』と何度思ったことか」と振り返る。試合の出場機会を求めて、昨季挑戦した欧州ツアーで吹っ切れた。
「3カ月間、日本から離れてゴルフに打ち込むことが楽しかったし、精神的に強くなれた。今はさくらにも『お姉ちゃんも頑張るよ』と言える」。5月からは再び欧州に渡る。「今年は優勝したい。それとホールインワンをして車をもらいたいですね」。気の利いたコメントなら、既にさくらに勝っている。【大石健司】

