<男子ゴルフ:パインバレー北京オープン>◇初日◇8日◇中国北京・パインバレーゴルフリゾート&CC(7299ヤード、パー72)◇賞金総額100万ドル(約1億円)優勝15万8500ドル(約1585万円)

 中嶋常幸(53)の長男中島雅生(28=トミーカンパニー)が、首位と2打差4位の好スタートを切った。16番パー5でイーグルを奪うなど、5アンダーの67をマーク。日本男子ツアー初の海外開催試合だが、昨季賞金ランク上位30人中19人が欠場。雅生ら未勝利組にはビッグチャンスだ。イアン・スティール(37=マレーシア)ら2人が7アンダーの65で回り、首位に並んでいる。

 日本男子ツアー初の海外開催試合で、中嶋の長男雅生が気を吐いた。圧巻は16番パー5だ。残り129 ヤード の左ラフから、ピッチングウエッジで打った第3打をカップに放り込んだ。会心イーグルが効いて、5アンダーの67。首位と2打差4位は、藤田らと並ぶ日本人最高位の好発進だ。「(16番は)ラフでも芝が密集していなかったので、うまく打てた。全体的にはドライバー、アイアンは良くなくて。パターに救われた感じです」。

 「中嶋の息子」としてアマ時代から注目されてきた男が、ようやく飛躍のときを迎えた。過去ツアーでの最高位は04年NST新潟オープンでの11位。その後、05、06年は獲得賞金なしで、一時は引退も考えたが、父常幸に無理やりゴルフ場に連れて行かれ、「もう1度」と再起を誓った。昨季は下部ツアーのカニトップ杯チャレンジでプロ初勝利を挙げ、同ツアーランク5位に入り、今季ツアー前半戦の出場権を獲得した。

 勝負の年に備え、オフは2月に父とともに体力と技術アップに励んだ。2月には栃木で、3月には宮崎で親子合宿も。開幕から3戦連続予選通過と、結果が表れ始めている。

 今大会は開幕から4連戦目、次週にメジャーの日本プロ選手権を控えており、昨季賞金ランク1位谷口、2位片山ら同30位以内の選手19人が欠場。人気の16歳プロ石川も出ていない。雅生ら若手やツアー未勝利の選手には、大きなチャンスとなる試合だ。

 雅生は06年にさやか夫人と結婚、昨年1月には長女ひかりちゃん(1)も生まれ責任感が増した。今週欠場の父からは「いい経験をしてこい」とハッパをかけられている。「とりあえず4日間で2けたアンダー。優勝を目指します」。ゴルフだけでなく、言葉もたくましくなってきた。