<女子ゴルフ:サロンパス杯>◇2日目◇9日◇東京よみうりCC(6523ヤード、パー72)◇賞金総額1億1000万円(優勝2200万円)

 横峯さくら(22=エプソン)の「新兵器」が威力を発揮した。19位スタートから4バーディー、1ボギーとこの日のベストスコアをマーク。通算2アンダーの142とし、首位の張娜(中国)と2打差の3位に浮上した。シャフトの短い軽量パターをこの日から投入して難グリーンを攻略し、新メジャーの初代女王争いに食い込んだ。

 効果てきめんの「短軽量」パターに、本人もびっくりだ。横峯は16番ミドルで6メートルのバーディーパットを入れると、同組の韓国賞金女王・申智愛と驚きの表情で顔を見合わせた。2、3メートルのパットも次々と決め、この日ただ1人の60台をマーク。「スタートの1番ミドルで5メートルのパーパットが入って(前半の3バーディーに)つながった」と満足そうに振り返った。

 73で回った初日のラウンド後、硬くて速いグリーンに対応するため、今季から指導を受けている橋本コーチと、新パターの投入を決断した。今季使用しているマレット型パターと同じものだが、シャフトが3・5インチ(約8・9センチ)短くなって34インチ(約86・4センチ)、重量は26・3グラム減の515・5グラムになった。

 橋本コーチによると、横峯は「今まで手首を使い過ぎていて、重いパターでないと駄目と信じていた」そうで、前日までは「男の自分でも重くてグラグラしたくらい」のパターを使用。しかし、ストロークは十分に安定してきたため、短軽量化で繊細なタッチを出すことを狙った。パット数は初日の31から、この日は3パットなしの26に減少。新メジャーの最中に思い切りのいる決断が見事にはまり、橋本コーチは「交換するタイミングを考えていたが、Xデーはこの日しかなかった」と喜んだ。

 名物ホール18番ショートを筆頭に、周囲は難グリーンに苦しみ、3パットを連発。パットが勝負の鍵を握る展開だ。横峯は自慢の飛距離に、新パターという武器を加えた。「3日目も、まずは空回りせず、アンダーパーを目指していく」。慎重さを見せつつも、「春のメジャー」に昇格した今大会について「みんなが(このタイトルを)取りたいと思っている」。重みを感じ取り、初代女王へ意気込みをにじませた。

 06年ツアー選手権に続く2個めのメジャータイトルを手にすれば、昨年上田桃子に敗れた賞金女王争いにも、絶好の弾みとなるはずだ。