<男子ゴルフ:三菱ダイヤモンド杯>◇初日◇29日◇兵庫・東広野GC(7102ヤード、パー71)◇賞金総額1億1000万円(優勝2200万円)

 石川遼(16=パナソニック)が苦悩のゴルフで88位と出遅れた。自慢のドライバーショットが安定感を欠き2バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの75。プロの世界の重圧に「スイングが小さくなってしまう」と弱音をこぼすなど、精神&技術面の課題を露呈。ツアー4戦連続予選落ちの危機に陥った。

 遼クンが首をかしげた。4戦連続予選落ちの危機以上に、自慢のドライバーを思い切り振れなかったことが、表情を暗くさせた。

 石川

 フェアウエーに置こうとしてスイングが縮こまったり、小さくなったりする。コースに負けてる。ちょっと前までと気持ちが違う。真っすぐ飛ばしたくてしょうがなくなってる。甘いです。(以前は)毎ホール気持ちを切り替えて思い切って振ってたので。

 今季ツアーで最も深い約10センチのラフが怖い。フェアウエーキープ率35・7%。パー4での4ボギーは、すべて第1打がラフに捕まったものだ。プレー後は会見を後回しにして練習場に向かった。硬く速いグリーンに、深いラフ。アマの試合とは違う厳しいコースでの戦いが続き、不安が心を支配し始めている。開幕戦で1位だった平均飛距離ランクは、この日は41位(281ヤード)まで落ちた。

 アマ時代に日本オープンローアマを獲得し、プロ転向翌年にシード入りを果たした横田真一は言う。「アマのときは出る試合はどれも100%のテンションでいける。でも、連戦が続くプロはそうはいかない。100%で行くと必ず次にガタッとくるから。テンションを下げて戦うことも必要」。いい意味で力を抜く重要性を説いた。

 ただし、苦しい現状を認めながらも、遼クンの闘志は萎(な)えてない。「負けちゃいけない。負けたら成長できない。挑戦者という気持ちを出していきたい」。壁を乗り越えるため、目の前の一打に集中していく。【木村有三】