<女子ゴルフ:プロミスレディス>◇2日目◇28日◇兵庫・マダムJGC(6514ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 20歳の有村智恵(日本ヒューレット・パッカード)が、初優勝に王手をかけた。安定したアイアンショットで2日連続の67で回り、通算10アンダーの134で単独首位に浮上した。宮城・東北高出身で、先週のニチレイPGMで獲得した賞金全額(19位=55万8000円)を岩手・宮城内陸地震の被災者に寄付。今週も被災地への思いを胸にプレーしている。3打差の2位には2週連続優勝を狙う三塚優子(23)ら3人がつけている。

 好調ぶりを証明するショットだった。164ヤードの17番パー3。7番アイアンで放った有村の第1打はピン手前50センチへ。この日、5個目のバーディーで単独首位に浮上した。

 「ショートアイアンが自信を持って打てている」と有村が言えば、父明雄さん(62)も「完ぺき。調子が上がってる」とニヤリ。06年プロテスト1位合格の「大器」が、待望の初Vへ王手をかけた。

 第2の故郷への思いが、エネルギーの源だ。東北高で3年間を過ごした有村にとって、15日に起きた岩手・宮城内陸地震は衝撃だった。友人に被害はなかったが、テレビニュースを見て心は痛んだ。「のほほんとしている場合じゃない」。すぐに義援金を決意。早速、先週獲得した賞金の全額を寄付した。

 「先週はもっと頑張りたかった。でもモチベーションは上がってる。被災者の人も頑張ってる。私もやらないと」と力を込めた。【木村有三】