<女子ゴルフ:スタンレーレディス>◇最終日◇20日◇静岡・東名CC(6450ヤード、パー72)◇賞金総額9000万円(優勝1620万円)

 福嶋晃子(35=NEC)が逆転で、今季2勝目を挙げた。2位スタートから6バーディー、1ボギーの67で回り、通算13アンダーの203をマーク。2位の上原彩子(24)に1打差で競り勝った。5月のサロンパス杯に続くツアー通算23勝目で、97年以来11年ぶりの賞金女王へ快走する。西塚美希世(36)李知姫(29=韓国)が、通算11アンダーで3位に入った。

 福嶋は最終18番で1メートルのパーパットを慎重に入れて、やっと笑顔を見せた。「最後まで緊張していました」。グリーン上に飛び出した英国在住の妹真弓さんの長女ミリーちゃん(3)に抱きつかれ、初めてV争いの重圧から解放された。

 11年ぶりに国内メジャーを制したサロンパス杯では号泣したのに対し、この日は「よく分からないうちに勝ってしまった」と首をかしげながら笑った。気温32度の中、自慢の飛距離で圧倒しても、ショットの距離感がいまひとつ。「目の前の1打に集中するしかなかった」と言う状況だったが、今季2勝目のチャンスに底力を発揮した。前半の3バーディーで首位スタートの上原をとらえ、11番で逆転。17番パー4では、バンカーから残り125ヤードの2打目をピン2メートルにつけて、ダメ押しのバーディーを奪った。

 Vの原動力は、自分の子供のようにかわいがっているおい、めいの熱視線だ。毎夏、帰国する真弓さんの長男トーマス君(8)が試合の内容を理解するようになって、目の前で勝って見せたかった。前日はホールアウト後、コース近郊の渓流釣りで一緒に遊んだおかげで、試合のストレスも吹き飛んだ。

 今季2勝目で、賞金ランク1位をがっちりキープ。11年ぶり3度の賞金女王の座へ快走している。「秋にこの位置にいられたら」と慎重だが、3週後には過去4勝のNEC軽井沢も控える。同じマネジメント会社所属で昨年の賞金女王、上田桃子も全英女子オープン後に国内復帰の予定だが、福島は「また盛り上がればいいですね」と余裕で受け流した。【佐藤智徳】