遼くんが日本最高峰試合で「世界のアオキ」と初対決だ。16日開幕の国内メジャー、日本オープン(福岡・古賀GC)で石川遼(17=パナソニック)と青木功(66)が予選ラウンドで初めて同組となることが14日、決定した。尾崎将司、中嶋常幸との“初対決”は予選落ちしたが、今回は「実力を全部出す」と過去の苦い経験を生かすつもり。「AON」で最後に残った大御所に、持ち味の豪快プレーを見せつける。

 プロアマ戦を終えた石川が“大御所”を追いかけるように、クラブハウスへ早歩きした。青木の背中を見つけると「よろしくお願いします!」と元気よくあいさつ。66歳から「孫と一緒にやろう」という言葉をもらうと、にっこりほほ笑んだ。

 7月30日のサン・クロレラクラシックのプロアマ戦で青木との同組を経験しているが、試合では初めて。昨年日本シニアオープンで最終日エージシュートの65で逆転優勝し出場権を得た青木に対し、石川も8月関西オープンでプロ初優勝し自力で出場権を勝ち取ってきた。「びっくりしました。青木さんと一緒にできると思ってなかったんで。幸せですよね」。運命に導かれたような“初対決”を心から感動した。

 日本ゴルフ界をけん引してきた「AON」のONとは既に対決済みだ。尾崎将とは今年5月中日クラウンズで、中嶋とは昨年の今大会で同組で回った。結果はともに予選落ち。さすがの石川も、大御所とのラウンドでは緊張と力みを隠せなかった。だが、今回は教訓を生かすつもりだ。

 「青木さんは風の読みもうまいし、僕とは全然違うゴルフになると思う。ついつい見ちゃうとうらやましくなるけど、僕が持てる実力を全部出していきたい」。百戦錬磨の技に見とれず、自分の世界に入る。「緊張とコースの難しさの2つにやられちゃわないように、ある程度リラックスしてやらないと」。

 8センチのラフ、小さなグリーンに、午前と午後で変わる風…。屈指の難コースにも、この日はパー3以外の全ホールでドライバーを握った。「本当は狭いんだけど、狭く感じなかった」と絶好調宣言も飛び出した。世界のアオキに、若さと勢いをぶつける態勢が整ってきた。【木村有三】