<男子ゴルフ:ブリヂストンオープン>◇3日目◇25日◇千葉・袖ケ浦CC袖ケ浦C(7138ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)
帰ってきた丸山茂樹(39=トヨタ自動車)の活躍が「日大フィーバー」を巻き起こした。3日連続でドライバーショットの乱れを絶妙なリカバリー技術で補い、この日は3アンダーの69。通算11アンダー、205の4位で、9年ぶりの日本ツアー10勝目に向けて好位置をキープした。通算16アンダーで単独首位を守った矢野東(31)をはじめ、日大ゴルフ部出身が上位8位までに6人も占めた。世界を知る大先輩の活躍に、後輩たちも大いに刺激を受けている形だ。
10年ぶりの日本復帰を宣言したばかりの丸ちゃんが早速、日本ツアーを盛り上げた。1番でいきなりピン手前4メートルをねじ込んでバーディー発進。不安定なドライバーショットがフェアウエーに飛んだ時には、チャンスをつくり、確実に決めた。ラフからのピンチでは、多彩な弾道のアプローチでスコアの乱れを最小限にとどめて、ギャラリーを沸かせた。「さすがでしょう?
いいものは持っているんですよ。でも、それがずっと生かしきれていなかったのよ」と目尻を下げた。
名門日大ゴルフ部の時代まで、よみがえらせた。大学日本一の座を東北福祉大に譲り渡して10年になる日大の出世頭の奮闘に、後輩たちも張り切った。2日目から首位を走る矢野は、4年も前のこの大会の最終日以来の大先輩との同組に燃えた。「前回も丸山さんは『どんな位置からでも(優勝を)あきらめない』と言って最終日64で回って、2位に入ったんです。その姿勢を見習いたい」とこの日も3つスコアを伸ばした。
終わってみれば、1位の矢野、2位片山、3位宮本からリーダーズボードの8位までに、6人の日大OBが集結した。片山は「面白いね。でも、別に会合はしてないよ」と笑った。宮本は「世代を超えた関東学生(選手権)の気分でしたね」。8位の横尾は「今日は日大の合宿でしょ?」と「丸ちゃん効果」を強調した。当の丸山茂もこれには大満足。「久々に『日大フィーバー』が来たねえ。ガッハッハ」と高らかに笑った。
ここ数年の「苦労とストレスを日本で洗い流したい」と決断した日本ツアー復帰。宣言した週にいきなり、優勝のチャンスが巡ってきた。ベストの体調ではなくても、契約メーカー主催のこの大会は過去3回優勝と抜群の相性も誇る。「(首位との)5打差は厳しいけど、明日8アンダー出したら分かんないよ」とニヤリ。先輩、そして米ツアー3勝の自信とプライドをにじませていた。【大石健司】

