<男子ゴルフ:マイナビABC選手権>◇最終目◇2日◇兵庫・ABCGC(7217ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円◇観衆1万2937人

 40歳の敗者が17歳の勝者を心からたたえた。05年ANAオープン以来3年ぶり通算9勝目を逃した深堀は負けを認めた。「悔しいが彼はゴルフ界の宝であり、桑田、清原さんが(プロ野球に入って)1年目から活躍したのと同じくらい超高校級の逸材」と絶賛した。

 石川とは昨年のフジサンケイや今年の中日クラウンズなどで一緒に回っていた。「まだスキがあった」と思ったが「(今回は)ドライバーが曲がらない。どうしてなの?

 と聞いたら、本人はひたすら練習したと言う。実力を証明した優勝、勝つに値するゴルフ。17歳のものじゃない」とうなった。

 3打差リードで迎えたこの日、前半5番で並ばれたがすぐに2打差に突き放した。後半は1打差に迫られ、我慢比べが続いた。「(石川は)11、12、13、14番といつも(パーで)つなげてきた」と2、3メートルの距離のパットを確実に、冷静に沈めてくるライバルに、重圧をかけられた。

 それでも意地は見せた。結果的に再び首位に並ばれた15番パー5で、第1打を右のカート道横に大きく外した。前方に林がありながら、アプローチウエッジから奇跡的なリカバリーでパーを拾う。2打差を追う最終18番パー5でもバーディーを奪い、圧力をかけた。会場で応援してくれたフリーアナウンサーの進藤晶子夫人ら家族の期待に応えるためにも「もう1回、石川君とやりたい。次は負けたくない」とリベンジを誓っていた。