<男子ゴルフ:ダンロップフェニックス>◇初日◇20日◇宮崎・フェニックスCC(7010ヤード、パー71)◇賞金総額2億円(優勝4000万円)

 石川遼(17=パナソニック)が、痛恨のミスを犯した。後半の2番パー4で第1打を右林に曲げ、第2打地点に向かって歩いている途中、土の上にあったボールをうっかり蹴ってしまった。前半14番では左の林に曲げた第1打が不運にも見つからず、紛失球となってダブルボギー。18番パー5ではイーグルを奪う見せ場もつくったが、結局1オーバーの72で34位スタートとなった。

 「自分からは説明したくないです」。ホールアウト直後の石川が珍しく“状況説明”を拒んだ。

 それほどの痛恨ミスは、後半の2番パー4で起こった。第1打を右の林に曲げ、第2打地点に到着する40ヤードほど前でベアグラウンド(土)の上にある球を確認。「枝の間のどこを通そうか」。そう思いながら上空やグリーンに視線を向け、球に近づいていくと…コツン!

 右側に数十センチ動く球を見て「あっ」と驚くギャラリーの声に、石川も思わず「えっ?」。なんと自分の球を右足で蹴っていた。

 「蹴ったというか、踏んだ感じです。松ぼっくりかなと思った。前の方に気を取られてて。自分のボールを蹴ったのは初めてで、動揺してしまって。情けないし、恥ずかしいし」。ツアー広報の田中謙治氏が「自分の球を蹴るケースは記憶にない」という、素人ゴルファーでもしないような“珍ミス”で1打罰。「簡単に1打を失って。一緒に回ってる選手、ギャラリーにも申し訳なかった」と猛省した。

 痛恨の“球蹴り”も含め、ドタバタの1日だった。前半の14番では、左の林へ曲げた第1打の球が見つからない。松の枝に乗ったのか、何者かが勝手に持ち去ったのか…。結局、紛失球でダブルボギーとなり「いいショットを打てなかった自分が悪い」。16番では、同組のジョーブが右林に曲げた球が、男性客の頭部に当たり流血し「ああいうことはショック」と落ち込んだ。18番パー5では今季7個目のイーグルも奪ったが、「今日は思い切りがなかった」と悔やんだ。

 それでも、巻き返しへの意欲は消えてはいない。夢の米メジャー、マスターズ開催地のオーガスタナショナルGC関係者が、大会視察などのため会場入りしていることが判明。「あれがリョウ・イシカワかと、言われればうれしいですね。言われるように頑張ります」。ドタバタ劇でも首位とは5打差。まだまだ背中は見えている。【木村有三】