<女子ゴルフ:大王製紙エリエール・レディスオープン>◇2日目◇22日◇愛媛・エリエールGC松山(6442ヤード、パー72)◇賞金総額9000万円(優勝1620万円)
ツアー戦歴50試合以上を誇る「スーパーアマ」金田久美子(19)が、70で回って通算4アンダー140とし、首位に1打差の2位に浮上した。今夏のプロテストで1打足りずに落ちたことで、心身ともにたくましく成長。9月のゴルフ5レディスでツアー自己最高位の2位となったのに続く快進撃で、優勝のチャンスをつかんだ。石川遼や宮里藍と同じ「アマV→プロ入り」の道が見えてきた。
金田は1番、4番でバーディーを決めて、一時は首位に浮上した。終わってみれば首位横峯に1打差と、前日は「考えていない」と話した優勝が、手の届くところにきていた。
初日の前に、寝違えをした。ショットの練習ができず、アプローチとパットを「めちゃくちゃ、やりました」。ふたを開けるとショットが好調。「今日も朝起きた時はすごく痛かったんですが、ちょっと動かしたら痛くなくなりました」。本来の切れのあるゴルフができた。
史上最年少の11歳でツアーデビューした天才少女。7月のプロテストは、合格が確実視されながら1打差で涙した。その経験で「ゴルフに対する気持ちが変わった。必死さを覚えたんです」と振り返る。「今はゴルフがすごく楽しい。前は楽しかったり、楽しくなかったり。子供だったんですね、きっと」。
9月のゴルフ5ではツアー自己最高位の2位になった。プロとともに来季出場権を争うクオリファイング・トーナメント(QT)も1次、2次と快調に突破した。夏は47キロだった体重は「3、4キロ太りました。ゴルフのために。距離と体力のためです」。直後に「あ、今49キロです」とあわてて訂正したが、「冬は筋トレや打ち込みも変えていきたい」と「プロ仕様」を意識。以前はへそピアスやギャル系メークで話題になったが、少しずつ大人びてきた。
優勝すれば、石川や宮里と同じようにプロテストやQTと関係なく、プロとして今後のツアーに参戦できる。ツアー会員登録料約30万円を振り込んで「プロ転向」の表明とすれば、次週の今季最終戦「ツアー選手権」からプロだ。「ここまできたら優勝を狙います」。アマのツアー優勝は、女子では73年清元登子(トヨトミレディス)03年宮里藍(ミヤギテレビ杯ダンロップ)の2人だけ。次は金田の番かもしれない。【赤坂厚】

