石川遼(17=パナソニック)が世界ランク67位に急上昇し、自力でのマスターズ出場に大接近した。男子ゴルフの最新世界ランクが24日に発表され、石川は前週のダンロップフェニックス2位になったことで、117位からジャンプアップ。今季残り2戦で好成績を収め、同ランク50位以内に入れば、来年4月のマスターズ出場が決まる。27日開幕のカシオワールドの会場「Kouchi黒潮CC」では、18日に爆破事件が発生し、手榴(りゅう)弾による犯行との情報もある中、遼クンは騒動にも負けず、夢のオーガスタ切符をつかみにいく。
石川が世界の階段を一気に駆け上がった。昨年末時点の世界ランク434位から1年足らずで67位に。本人も「本当ですか!
自分でもすごいと思う。50位が見えてくるとは思わなかった」と大興奮だ。10月キヤノンオープン終了時は426位で、翌週日本オープン2位で200位台に入り、さらに2週後のマイナビABC選手権優勝で100位台に突入、前週の2位で大きく順位を上げた。わずか6試合で359位アップだ。現在賞金ランク1位を独走する片山の36位、5月に米ツアー初優勝した今田の62位に次ぎ、日本人選手3番手に浮上した。もちろん世界100位以内で最年少である。
今年末時点で50位以内に入れば、自動的に来年のマスターズ(4月9日開幕、オーガスタ・ナショナルGC)の出場権が得られる。これまでの成績と話題性で招待される可能性もあったが、オーガスタ切符を自力でつかめる位置にきた。今季残り2戦に連勝すれば、50位以内は確実といえる。「自分の力でマスターズに出られるチャンス。全力で頑張ります!」と、力がこもった。
「世界デビュー」も現実的になった。2月の世界選手権シリーズ「アクセンチュア・マッチプレー」だ。出場資格はランク上位64人で、67位なら辞退者が3人出ると出場できる。今年はウッズが制した大会に、石川は「出たいですね!
出たいですね!」と大はしゃぎ。同大会は準メジャー大会で、優勝賞金は前年実績135万ドル(約1億2800万円)を誇る。仮に年末の50位以内入りに間に合わなくても、このビッグトーナメントで上位に入れば、最後のマスターズ出場枠「来年3月末時点の世界ランク50位以内」に滑り込める可能性もあるのだ。
この日、石川は27日開幕のカシオワールドの会場に入った。同会場では18日にクラブハウスの窓ガラスが割られる爆破騒動が発生。手榴弾による犯行という見方も出ており、大会前から厳戒態勢が敷かれることになった。
だが、夢のマスターズが近づく17歳に、もう恐れはない。「ここに来る前は不安があったけど、今は(不安は)ない。守ってくれる方がたくさんいる。僕は思い切ってやるだけです」と話し、警備に感謝した。午前中には室戸岬を訪れ、太平洋を眺めた。その視線のかなたには、マスターズの舞台であるアメリカ大陸が広がっている。【阿部健吾】

