<米男子ゴルフ:ソニーオープン>◇初日◇15日(日本時間16日)◇米ハワイ州ワイアラエCC(パー70)
丸山茂樹(39=フリー)が6バーディー、1ボギーの5アンダー65で、単独首位発進した。過去2度ホールインワンを達成した相性のいいコースで、前半から4バーディーを奪取。米ツアーでは昨年1月のボブ・ホープ・クラシック以来の初日首位となった。昨季は故障にも苦しみ、00年から守ってきた米ツアーのシード権を失った。どん底だったが、約10年ぶりに日本ツアーに復帰する今季は「石川遼の壁」になることを決意。心機一転で臨んだ今季初戦で結果を出した。
久しぶりの「丸ちゃんスマイル」が輝いた。米ツアーでは昨年1月ボブ・ホープ・クラシック以来の初日首位。昨季で9年間守ったシード権を失っていただけに「自分でも驚いている。欲を出さなかったのが良かった」と笑顔を見せた。
大好きなハワイだ。過去2回、ホールインワンを記録した相性のいいコース。この日は、2番で2メートルを沈めてバーディーを奪うと、勢いは止まらない。強風の中でも「リズムを守ることだけを考えた」とショットは最後まで乱れなかった。特有の芝目のきついグリーンと風を読み切って、26パットとさえた。
昨季はどん底を味わった。米ツアー18試合に参戦したが苦戦。賞金ランク207位で、本格参戦した00年から死守した125位以内のシード権を失った。「飛距離を必要とする米ツアーで戦い続けたことで、自分のゴルフを見失っていた」。一時は心も体もスイングもバラバラだった。
スランプ脱出のきっかけは、石川遼の存在が大きかった。国内ツアーに戻り、ひたむきな17歳を間近にすると、昔のような初心を取り戻せた。「最後まで一生懸命やれる選手になろうと。遼クンから教えてもらったことはたくさんある。原点に戻ることができた」としみじみ話した。
石川の躍進は、今後の発奮材料にもつながった。今季は99年以来10年ぶりに国内を主戦場にする。「僕がデビューした時にジャンボ(尾崎将)がいたように、遼くんの壁になりたい」。4月の開幕戦東建ホームメイト杯に向けて、3月までは米ツアーで、飛距離だけではない、本来の姿を取り戻すつもりだ。
次週のボブ・ホープ・クラシックは昨年首位発進も3日目に体調不良で棄権。今年は主催者推薦も得られず、今大会10位以内に入って出場権を得るしかない。この日は米国拠点のロサンゼルスから家族も同行。「子供もゴルフ好きなので、おやじの背中をしっかり見せたい」。今年40歳を迎える「新生丸ちゃん」が完全復活を目指す。

