石川遼(17=パナソニック)が未来の日本ゴルフ界のため、マスターズ(4月9日開幕、オーガスタ・ナショナルGC)での予選突破を「ノルマ」に掲げた。マスターズを含め3試合の米ツアー出場に向け12日、成田空港から出発。2月の米ツアーデビュー戦では予選落ちしたが、帰国中の2週間はショットを米ツアー仕様に改善。自分もタイガー・ウッズ(33)に刺激を受けたように、将来を担うジュニア世代に夢を与えるためにも、4日間を戦い抜く決意を示した。

 参加しただけでは終わらない。マスターズへ、石川は自らに厳しい「ノルマ」を課した。

 石川

 マスターズでタイガーと同じ舞台に立つのは、日本人の同年代の中では初。「うらやましい」とか「頑張ろう」と刺激にしてくれれば。1年前まで一緒に戦ってた石川があそこまでできるなら「オレもできる」となればいい。

 米ツアーデビュー戦から帰国後の公式行事は、2度のジュニアイベントだけ。同世代の高校生、後輩の小中学生に「プロの環境のすばらしさ、ゴルフの楽しさ」を伝えることを大切にしてきた。自身も6歳でウッズを見て、目標にした。今度は逆の立場で自分が夢を与える番だ。その自覚から「4日間プレーしたい。日本のジュニアに刺激を与えたい」と大舞台での予選突破を目標に掲げた。

 手応えはある。米ツアーデビュー戦の先月ノーザントラスト・オープンでは予選落ち。ミケルソンら世界トップ選手とのスイングスピードの違い、アイアンショットの精度を課題に挙げた。この2週間は、素振りで最速スイングを体に覚え込ませ、アイアンの練習を倍に増やした。「一球一球かなり集中して、いい練習が積めた」と笑顔。現時点では「下半身を使わないと上半身が動かない。下半身が上半身をリードするように」というコツをつかんだという。

 19日開幕のトランジションズ選手権、26日からのアーノルド・パーマー招待を経て、オーガスタに乗り込む。「3試合×4日の12ラウンド。すべて4個のバーディーを取れるようにしたい」。もちろん容易なことではない。他の選手もマスターズを照準に調子を上げてくる時期だ。だが、石川は「気持ち的な部分で余裕がある。とにかく全力で無心でぶつかっていける」とどこまでも前向きだ。同世代、後輩たちに夢を与えるためにも、最後まであきらめずに戦い抜く覚悟だ。【田口潤】