<女子ゴルフ:フジサンケイレディス>◇最終日◇26日◇静岡・川奈ホテルGC富士C(6464ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 川奈名物の突風が試合を吹き飛ばした!?

 前日サスペンデッドになっていた第2ラウンドの残りに続き、最終ラウンドが行われたが、強風のために中止となった。88年のツアー制度施行以降、39回目の中止で強風では初だ。3番グリーンでは三塚優子(24=フリー)のピン1メートルにつけたボールが、21メートルも流される異常事態。ほかでもグリーン上でボールが動く事態が多発し、やむなく中止に追い込まれた。第2ラウンドまでの成績で、タミー・ダーディン(オーストラリア)が初優勝を飾った。

 青空の下なのに、まるで嵐の中で戦っているようだった。正午前後から強まった海からの風は、台風に匹敵する最大瞬間風速24・7メートルを記録。「グリーン上でボールが動いてパットが打てない」と、競技員を呼ぶ声が、選手の間から続出した。

 「決定打」となったのは、海に面した3番グリーンの三塚のボールだった。ピン右下1メートルからのパーパット。三塚がパッティングする前に「突風が来る」と感じた瞬間、ボールは21メートル先のエッジへコロコロ。ルール上はそのまま打たなくてはいけないが「ルールではなく、転がった時点でこの試合を続行するのか聞こうと思った」と競技員を呼んだ。その場で小林浩美ツアーディレクターらが協議し、「フェアではない」と中断を決定。それでも強風は収まらず、約40分後の午後0時50分に中止となった。

 1番ティーグラウンドでは馬場がスイング中に、ティーからボールがポトリ。スイングを途中で止められず、地面に落ちたボールをそのまま打ってしまった。20ヤードしか飛ばず「チョロかと思った」と笑うしかない。横峯の15番のティーショットは40ヤードも風に戻された。旗ざおまで折れては、続行不可能だった。

 最終組で回り、2番まででスコアを1つ伸ばしていた諸見里も「自然のことなので来週頑張る」とあきらめるしかない。中止の判断に、他の選手も「しょうがない」という声が大勢で、史上初の「珍事」を起こした晴天の暴風に、みなお手上げ状態だった。