<女子ゴルフ:スタンレーレディス>◇初日◇17日◇静岡・東名CC(6542ヤード、パー72)◇賞金総額9000万円(優勝1620万円)

 「時の人」東尾理子(33=リコー)が10オーバー82の大たたきで、出場108人中105位に沈んだ。ショット、パットとも絶不調で3バーディー、4ボギー、3ダブルボギー、1トリプルボギー。真剣交際中の俳優石田純一(55)は海外での仕事を終えて18日に帰国して会見するが、6試合ぶりの予選通過は極めて厳しい状況に追い込まれた。首位には6アンダーで茂木宏美(32)が立った。

 雨のコースで、目を覆いたくなるようなプレーが続いた。東尾は出だしの10番で第1打を右に曲げて、いきなりボギー。11番パー5は6オン2パットのトリプルボギーだ。第1打が左に行き、第2打は「チョロ」で、第3打は反対側の右ラフに打ち込んだ。「第2打は打ちミス。第3打はクラブ選択を間違った」。12番もボギーと、3ホールで5つスコアを落とした。

 ホールアウト後はしばらく時間を置いてから、気丈に取材に応じた。「これが自分の実力です。自分のミスが自分で分かっていない。最初から右を向いていたり、違うことをやっていたり」。自制心を失ってもおかしくない状況を「努めて冷静にプレーした」と話す。後半はバーディーを2つ奪い、「持ち直したかな」と思ったという。しかし、最終9番でまたも第1打を「とんでもない」右に曲げて、この日3つ目のダブルボギーをたたいた。

 6月のリゾートトラストレディスで初日86をたたき、通算21オーバーで予選落ちした。その悪夢の再現か。石田との結婚を前提にした真剣交際が発覚し、前日は「そういうことがあったので、頑張りたいという気持ちは強い」と話していた。6試合連続予選落ちの大ピンチに「明日は自分のベストを尽くすだけ。今日も途中で投げるようなことなくやっていたので。チャレンジ精神を持って、トライするのみです」とどこまでもひた向きだった。【三角和男】