<女子ゴルフ:IDC大塚家具レディス>◇2日目◇10月31日◇埼玉・武蔵丘GC(6561ヤード、パー72)◇賞金総額7000万円(優勝1260万円)

 有村智恵(21=日本ヒューレット・パッカード)が、7バーディー、ノーボギーの65をマークし、通算10アンダーの134で初日7位から単独首位に浮上した。単独首位で最終日を迎えた昨年の大会では、最終18番ホールでダブルボギーをたたいて優勝を逃した。最終日は、昨年の覇者で、2打差の3位につけた服部真夕(21)と最終組で回る。リベンジを果たすべく整った舞台で、逆転の賞金女王へ可能性をつなぐ今季5勝目を狙う。

 リベンジへの思いが、クラブに伝わった。7位から出た有村は、1番でバーディー発進すると勢いに乗る。前半3バーディーを奪うと、11、12番と連続バーディーで首位に浮上。後半は4つスコアを伸ばし、この日のベストスコアの65で回って単独首位に立った。

 「4~5メートルのバーディーチャンスがほとんど入った。危なげないゴルフだった」。9月のミヤギテレビ杯ダンロップで今季4勝目を挙げた。賞金女王が視野に入ったことで、完ぺきなゴルフを求めすぎて、本来のリズムを崩した。この大会はショットで思い切り体を回転させ、パットもいいイメージを高めて打った。「久しぶりに思い切ったゴルフができた」と、自画自賛の言葉が出た。

 昨年の悪夢は忘れない。首位で最終日を迎えながら、最終18番で、決めればプレーオフの4メートルのパーパットを外して、服部真に競り負けた。「今まで一番悔しかった試合。でもこの悔しさをかみしめようと思った」。土壇場でパニックになった自分を反省。以来、パット練習では常に優勝のかかった1打とイメージして打ってきた。「あの経験をプラスにする」との強い思いで、今季4勝の急成長につなげてきた。

 舞台は整った。昨年と同様、単独首位で迎える最終日。優勝をさらわれた服部真と同組で回る。昨年のリベンジ、残り5試合での逆転賞金女王のためにも今季5勝目をつかみたい。「成長した自分を見せるためにも、いいプレーをしたい。明日の最終ホールではトップにいたい」。自分に自信を持つ今年は、もう同じ失敗は繰り返さない。【田口潤】