<女子ゴルフ:IDC大塚家具レディス>◇最終日◇1日◇埼玉・武蔵丘GC(6561ヤード、パー72)◇賞金総額7000万円(優勝1260万円)
有村智恵(21=日本ヒューレット・パッカード)が2年連続で「悪夢のパット」に泣いた。昨年に続き単独首位で迎えた最終日。16番で50センチのバーディーパット、17番で70センチのパーパットをカップに蹴られるなど、勝負どころのパットを外し、通算12アンダーの204で1打差の2位に終わった。最終18番ホールでダブルボギーをたたいて優勝を逃した昨年大会に続く悪夢で、賞金ランクも3位から4位に順位を落とした。
表情が凍り付いた。17番パー4。通算13アンダーで全と並んでいた有村は、70センチのパーパットを残した。「どうしても入れたい」。そんな思いは逆に力みとなり、球はカップの左にはじかれた。ボギー。1打差で優勝が逃げていった。
伏線はあった。単独首位で迎えた最終日。前半から3メートル以内のパットを4度も外し、全らに逆転を許した。中盤に4バーディーを奪って首位に並ぶも、16番では、入れれば単独首位の50センチのバーディーパットがカップの右に蹴られた。「16番は右に開いて外したので、17番は左に構えて左に出て外した」。悪循環だ。
この日は黒のウエアにオレンジのスカートと、巨人カラーで試合に臨んだ。大の巨人ファンだけに、前夜は日本シリーズをテレビ観戦し、勝利に酔った。「自分も勢いに乗るつもりだったんですけど、パットの下手さだけが目立った」。昨年も単独首位で迎えた最終日の最終18番にダブルボギーをたたいて優勝を逃した。今季4勝と成長した自分を見せるつもりだったが、またも悪夢を見た。賞金ランクも4位に転落。「一生懸命やったけど、最後にボロが出てしまった」と淡々と話した。悔しさを通り越し、あきれるしかない様子だった。【田口潤】

