<男子ゴルフ:レクサス選手権>◇初日◇5日◇茨城・大利根CC(7011ヤード、パー71)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 今季から日本ツアーに本格復帰した丸山茂樹(40=フリー)が、7バーディー、2ボギーの5アンダー66で首位タイと好スタートを切った。日本ツアーで首位に立つのは、優勝した99年10月ブリヂストン・オープン以来約10年ぶり。近年は不振に悩んでいたが、好調時に使っていたパット法やクラブ調整などを導入し、トンネルを抜けようとしている。同じく首位に金亨成と金庚泰(いずれも韓国)とウェイン・パースキー(オーストラリア)が並び、桑原克典(40)らが1打差で追う。

 10年ぶりの首位に丸山茂は、少し照れくさそうだった。「今のテーマは、ティーショットで(ミスを)恐れずに振れるか」。まだドライバーには不安がある。そんな中、本来持ち味の小技が支えた。この日2ホール目の11番では2メートルを沈めてバーディー先行、続く12番ではグリーン左からチップインが決まった。

 「パットが入ると、アイアンの安心材料になる」。5番では残り153ヤードからカップ横15センチにつけるなど、ピンを狙うショットもさえる好循環。この日の22パットは日本ツアー自己最少タイ、66というスコアは今季自己ベストタイだ。

 好調時のイメージに戻そうと、「形」から取り組んでいる。パットは96~97年にやっていた「スパット(目印)型」を導入。球から約1メートルのところに目印を決め、カップではなく目印に打つことに集中する。ドライバーは400cc近いヘッドを使うプロもいる中で、かつて使っていた350ccに。練習ではさらに小ぶりな280ccも用いる。クラブのライ角やロフト角は好調時のものに合わせ、「バック・トゥー・ザ・フューチャーです」。

 尾崎将が雑誌で「おれは(80年代前半のスランプ脱出に)7年かかった」と語ったのを読み、「楽になった」とも言う。尾崎はその後、再び全盛期を迎えた。「僕は04年からだから、7年かかったとしても、あともう少し」。丸山もさらに強くなって復活できる日が来るはず。勢いに乗ると止まらないタイプなだけに、今大会の好発進が、きっかけになるかもしれない。【岡田美奈】