<女子ゴルフ:ミズノクラシック>◇初日◇6日◇三重・近鉄賢島CC(6506ヤード、パー72)◇賞金総額140万ドル(約1億2600万円)優勝21万ドル(約1890万円)

 宮里藍(24=サントリー)が「7ラウンド連続60台」の米ツアー自己新記録で好発進した。3バーディー、ノーボギーの69をマークし、首位と3打差の8位。フェアウエーキープ率100%とドライバーが安定、巧みなパットでピンチも防いだ。現在の賞金ランクは、同じく8位につけた1位申智愛(21)と21万2785ドル(約1920万円)差の2位。逆転女王につながる今季米ツアー2勝目へ、順調に滑り出した。ブリタニー・ラング(24)が66で首位に立った。

 新たな壁を、最後の1打で突き破った。2アンダーで迎えた最終18番パー4。宮里は10メートルの上りフックラインを読み切り、バーディーを決めた。米ツアー自己新の「7ラウンド連続60台」となる69。3打差8位の好スタートに、自然と笑みがこぼれた。

 「パットのフィーリングがすごく良かったし、グリーンに乗ればチャンスがあると思っていた。大きなトラブルもなかったし、出だしとしては良かった」。

 抜群の安定感だった。ドライバーは1度も曲がらず、フェアウエーキープ率は100%。アイアンのミスで生んだピンチも、巧みなパットでしのぐ。6番は4メートル、14番は5メートルを沈めてパー。「2ついいパーをセーブした。その粘りが、最後につながったと思う」と満足げに話した。

 87年岡本綾子以来日本人2人目の米ツアー賞金女王の栄冠が、手に届く場所にある。現在、米賞金ランクは1位申智愛と21万2785ドル差の2位。だが、宮里に過剰な意識はない。9月にメンタルコーチのニールソン氏に相談した際「賞金ランクがいいモチベーションになって、さらに1打1打集中できるようになればいい」と諭された。自分自身に過度の期待をかけず、あくまで自然体で集中力を高めて、女王レースに臨んでいる。

 この日はライバル申智愛も同じ69で8位だった。それでも、見つめるのは己だけ。「自分のプレーに徹するだけです」。米ツアーでは7戦連続10位内に入っており、崩れる気配はない。残り2日間も、スコアを伸ばしていくことしか、頭にない。【木村有三】