<女子ゴルフ:ミズノクラシック>◇2日目◇7日◇三重・近鉄賢島CC(6506ヤード、パー72)◇賞金総額140万ドル(約1億2600万円)優勝21万ドル(約1890万円)

 宮里藍(24=サントリー)が、米女子ツアー史上5位となる8ラウンド連続60台の67をマークし、通算8アンダーの136で首位と3打差5位に浮上した。現在の賞金ランクは、同じく5位につけた1位申智愛(21)と21万2785ドル(約1920万円)差の2位。逆転女王に近づくため、ライバルを封じての米ツアー2勝目を狙う。日本女子オープン優勝者の宋ボベ(韓国)が通算11アンダーで単独首位。

 悔しいはずのボギーを、宮里は笑い飛ばした。最終18番パー4で、ピン奥10メートルから3パット。優勝争いでは痛いミスに違いない。だが、米ツアー初優勝を果たした7月エビアンマスターズでも、最終日前日の最終ホールで3パットしボギーだった。その思い出を振り返る質問に「いいこと言いますね」とニヤリ笑った。

 安定感あるプレーは、この日も続いた。フェアウエーを外したのは1度だけ。7個のバーディーを奪い、67で回った。米ツアーの連続60台ラウンドは自己記録を更新し米史上5位の「8」に伸びた。「伸ばさなきゃいけない日に伸ばせたのはすごく良かった」と胸を張った。見守ったコーチの父優氏も「エビアンのときよりパットがいい。何も言うことはない」と、状態の良さに太鼓判を押した。

 ミスしても、すぐに巻き返す強さがある。7番パー5でパーを逃した直後の8番パー3。1メートルにつけて、楽々とバーディーを奪い返した。たとえボギーをたたいても過去を振り返らず、未来にも過剰な期待を抱かない。「その瞬間に集中できている。目の前の1打に集中することは、もう2年くらい取り組んでます」。頼もしく言い切った。

 コース近くの松阪牛焼き肉屋には出場選手の多くが顔を出しているが、宮里は「胃がもたれるから」と断念。さし身や土瓶蒸しなど和食で体調を整えている。

 87年岡本綾子以来となる日本人2人目の米賞金女王へ、現在賞金ランクは1位申智愛と21万2785ドル差の2位。3打差に12人がひしめく混戦の中、ライバル申も同じ5位につける。「どの位置にいようと、ゴルフは自分との戦い。しっかり自分と向き合ってプレーしたい」。06年の本格参戦以降、積み重ねたバーディー数は993個。8日最終日に1000個目の大台に到達すれば、米2勝目と“世界女王”の栄冠も見えてくる。【木村有三】