<女子ゴルフ:大王製紙エリエールレディス>◇2日目◇21日◇香川・エリエールGC(6408ヤード、パー72)◇賞金総額9000万円(優勝1620万円)
賞金ランク4位の有村智恵(22=日本ヒューレット・パッカード)が、10バーディー、ノーボギーで、ツアーの18ホール最少ストローク記録に並ぶ62をマークし、通算15アンダーの129で単独首位に浮上した。賞金ランク1位の諸見里しのぶ(23)が18位に後退し、約400万円差で追う2位の横峯さくら(23)が48位となる中、最終日、逆転の賞金女王を視野に入れて今季5勝目を目指す。
賞金女王争いは、しのぶとさくらだけじゃない。賞金女王の可能性を残す今季4勝の有村が10個のバーディーを奪い“主役”に躍り出た。面白いようにバーディーが決まったラウンドに「ショットとパットがかみ合った」と納得の表情を見せた。
3週前のIDC大塚家具レディスでは「悪夢のパット」に泣いた。昨年に続き単独首位で迎えた最終日、勝負どころで50センチのパットを2回外し優勝を逃した。大会後は気持ちを切り替え、自分のパッティングの映像を繰り返しチェック。緊張からストロークが早くなっていたと分かり、肩の力を抜いた。その成果が快進撃へとつながった。
賞金ランク1位の諸見里とは約3100万円、2位横峯とは約2700万円差。逆転で賞金女王を獲得するには、今大会を単独2位以上で終え、最終戦のLPGAツアー選手権リコー杯(26日開幕、宮崎CC)でも優勝することが最低条件。それでも、今季4勝のプロ4年目はあきらめていなかった。
「今週優勝できなかったら、来週は2人の争いになる。今年は自分なりに頑張ったし、最後の最後で仲間はずれは寂しい」。17、18番では女子ツアー最少ストローク新記録を意識してバーディーパットを外した。それでも「2日目でプレッシャーを感じられたのは、明日の予行演習になる」と、どこまでも貪欲(どんよく)だった。
最終日の22日は22歳の誕生日。この日はファンから「パットがうまくなる本」をもらって苦笑いしたが「明日も気持ちよく終わりたい。暗い誕生パーティーはしたくない」と力を込めた。賞金女王に望みをつなぐ今季5勝目で、誕生日に花を添えたい。【田口潤】

