<女子ゴルフ:ダイキンオーキッドレディス>◇初日◇5日◇沖縄・琉球GC(6439ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 史上最大級の「藍フィーバー」で、今季国内女子ゴルフツアーが幕を開けた。米ツアー開幕2連勝を飾った宮里藍(24=サントリー)が、2アンダーの70で首位と3打差8位発進。情報を得ようとしたファンにより、女子プロゴルフ協会ホームページへのアクセス数が一時800万を突破。速報コーナーが史上初めてダウンした。会場も同大会初日史上2番目の6621人が来場し、地元沖縄のヒロインを観戦した。

 世界で勝つ味を覚えた宮里への注目度は、想定以上だった。最高気温27度、晴天に恵まれた会場に集まった観客は大会初日史上2番目の6621人。その多くが、米ツアー開幕2連勝を飾って凱旋(がいせん)したヒロインの組についた。「沖縄の方がたくさん来てくれてうれしかった。指笛も聞こえた。沖縄はいいなあと思って回ってました」。8位と好発進した宮里の顔に、地元ファンへの感謝の笑みが浮かんだ。

 過熱するフィーバーは、会場だけではない。日本女子プロゴルフ協会公式ホームページの速報コーナーが、03年の開設後初めて緊急停止した。サラリーマンが昼休みに入った正午過ぎから、アクセス数が急上昇。宮里が前半9ホールを終えようとした午後0時50分から約20分間も動かず、“パンク状態”になった。

 「800万ページビューを超えるペースだった。普段も金曜日の昼ごろが1番の繁忙期だが(アクセス数は)その10倍近くになった。想定外」と担当者も驚き顔。都内の同協会事務所には、速報を知りたいファンから電話も殺到。2日目以降に向けて、急きょ対応策を練ることになった。

 そんな周囲の騒ぎや声援を、今の宮里はすべて力に変える。3番でグリーン手前カラーからパターで9メートルをねじ込むと、5番まで3連続バーディー。15番で初ボギーをたたいた直後の16番では4メートルを沈めてパーセーブした。「ちゃんとストロークに集中できていた」と、ピンチを防いだパットを自画自賛。「ギャラリーがたくさん来てくれた方が、何らかの形で後押ししてくれる。いる方が、プラスのパワーをもらえる」。同組で回った日本の昨季賞金女王横峯にも2打勝った。大きな期待に、小さな体できっちり応えた。

 史上初の日米開幕戦ダブル制覇、米日3連勝へ気持ちは少しも緩んでない。「まだシーズンは始まったばかり。ここでひと息つかないように、って思ってる。疲れていても、元気でいても、ティーに立ったらベストを尽くしたい」。首位とは3打差。堂々と落ち着き払ってプレーする宮里に、早くも快挙の予感が漂ってきた。【木村有三】