<米女子ゴルフ:クラフト・ナビスコ選手権>◇初日◇1日(日本時間2日)◇米カリフォルニア州ミッションヒルズCC(6702ヤード、パー72)◇賞金総額200万ドル(約1億8000万円)優勝30万ドル(約2700万円)

 横峯さくら(24=エプソン)が4バーディー、2ボギーの70で、首位と3打差の10位と好発進した。メジャーの難しいグリーンでロングパットがさえ、日本人7選手中トップで初日を終えた。国内重視の姿勢で賞金王を獲得した昨季とは対照的に、今季は米メジャーでの活躍を目標に掲げる。海外への思いが、今季最初のメジャー初日の好スコアにつながった。

 さくらの叫び声がコースに響いた。前半12番パー4のボギーピンチの場面。3オンで、難しい下りの6メートルが残った。慎重にラインを読んでクラブを振る。転がる球を見つめながら「カモン、カモン!」と声を上げた。執念は球に乗り移り、会心のパーセーブを決めると、勢いに乗った。

 後半6番では強いフックラインの10メートルをねじ込む。最終9番でも7メートルを沈め、バーディーで締めた。普段以上に繊細な感覚が必要なメジャーのグリーン。「パットのタッチが合った。アンダーパーで回れているし、踏ん張れていると思います」と首位と3打差の好発進に胸を張った。

 昨年は全英女子オープンを欠場するなど、国内最優先で、日本ツアーの賞金王を目指した。だが、昨年7月のエビアンマスターズで、宮里藍が米ツアー初優勝した場面をテレビ観戦したとき、うれしさの一方で、国内優先の自分にもどかしさも感じた。目標の賞金王を獲得した時点で、今季は海外重視の考えに気持ちは切り替えた。

 オフは例年以上に気合が入った。飛距離アップのため、約30メートルの距離から野球の硬式球を1日100球以上投げ込んだ。バドミントンの羽根をテニスラケットで打って手首を強化。マットで前転、側転を繰り返してバランス力も磨いた。今季初戦として、2月の米ツアー、HSBC選手権に出場し9位と手応えをつかんで、今季米ツアーメジャー初戦に乗り込んでいた。

 過去の米メジャー最高位は、初出場だった06年全英女子オープンの16位。「最初のころはパーを取るのが精いっぱいだった。だいぶ成長したのかな。まずは予選突破。1日1日を大事にしたい」。米ツアー開幕2連勝を飾った宮里藍が注目される中、昨季国内ツアー賞金王の横峯が「日本代表」として上位進出をうかがう。