<男子ゴルフ:長嶋茂雄招待セガサミー杯>◇最終日◇25日◇北海道・ザ・ノースカントリーGC(7115ヤード、パー72)◇賞金総額1億3000万円(優勝2600万円)
小山内護(40=フリー)が劇的返り咲きVで、4年ぶりのツアー通算4勝目を挙げた。69で回り、通算13アンダーの275で並んだ薗田俊輔(20)趙■珪(韓国)とのプレーオフを制した。マンデー予選会を突破しての優勝は史上5人目、今季初戦としては初の快挙。ひじの故障で11年続けたシード権を喪失し、今季はひきこもり生活で転職も考えたが、石川遼(18)にも刺激を受けながらパター特訓を続け、ここ一番で結果を出した。石川は73とスコアを落とし、通算5アンダーの28位で大会を終えた。
今週94ホール(H)目となったプレーオフの4H目で、小山内が歓喜の時を迎えた。70センチのウイニングパットがカップに沈む。駆け寄ったチャンドに肩車され、高く高く両拳を突き上げた。マンデー予選会から始まった戦い。「信じられないよね。今季初戦だよ。試合に出られるありがたさを感じた1週間だったね」と感慨に浸った。
18番パー5でのプレーオフは2H目で薗田が脱落し、趙との一騎打ちに。2、3H目と2メートルのバーディーパットを沈めた趙に「いい根性。絶対に負けない」と気合が入った。4H目も飛距離を生かして2オンを狙い、勝負を決めた。
昨年5月に左ひじを故障し、99年から11年続けたシード権を失った。「練習環境は10分の1」とクラブを握らない日々。韓国ドラマのDVDを見る「ひきこもり」が続いた。「違う仕事をしようかと。(知人が)居酒屋で皿洗いからどうだって」と転職も考えた。
そんなとき、テレビで見たのが石川遼の姿だった。師匠の尾崎将司宅で一緒に練習した22歳下の賞金王。「あいつは研究熱心で努力を惜しまない」。自分も苦手だったパター練習を毎日敢行。年齢と同じ40回連続で入るまで、2メートルの距離を繰り返した。「今週は良かったね。真っすぐ打てて」と努力が結び付いた。
ひじはまだ全快ではないが、次の目標は秋口から行われる米ツアー予選会。過去2回は突破できず「アメリカンドリームだよね」と再び夢を目指す。「もうひとつの人生が始まったね。打倒遼くん。飛距離も負けないよ」。挑戦状をたたきつけた。【阿部健吾】※■は王へんに民


