<女子ゴルフ:NEC軽井沢72>◇初日◇13日◇長野・軽井沢72G北C(6628ヤード、パー72)◇賞金総額7000万円(優勝1260万円)
今季国内4戦目の宮里藍(25=サントリー)が、7バーディー、ボギーなしの65で首位タイ発進した。アウトは自身3度目の9パットに収め、国内ツアーでは5回目の初日トップで、過去4回中3回優勝と数字も後押し。世界ランク1位復帰に向けて好スタートになった。
迷いのないパッティングが、宮里を首位に押し上げた。「10番がキーでした。前半の流れを切らせずに行けた」。そう振り返ったのは、グリーン右に外し、アプローチも3メートルオーバー。このパーパットを沈めたのが、05年中京テレビ・ブリヂストン以来の初日の自己ベスト65に結びついた。
好調な滑り出し。1番で1・5メートルのパーを決め、2、3番連続など4バーディー。アウトのパット数はわずか9パットで「グリーンに乗せれば入れる、外しても拾う」理想的な展開。9番では10メートルのバーディーパットを打った瞬間、ギャラリーの子供から「入れ!」のかけ声に乗ってカップインさせた。そして10番でハーフターンの30分近い待ち時間で変わりそうな流れを食い止めた。
いつも口にする「1打に集中」。その場その場での対応ではなく「初日までに問題点などをクリアにしておいて、試合になってアドレスに入る時には自分の感性でプレーできること」と表現している。この日も「パットについては精神面が影響してくるんですが、今日は迷いなく、決断できた。しっかり決められた」と、「集中」できていた。
この日のスタート前、異常気象によるフェアウエーの芝の枯れなどコースコンディション悪化で、グリーンとハザード(バンカーや池など)以外の場所で球を拾い上げて、ついた泥などをふき、いい状態の芝の上に置くことができる特別規則が採用された。宮里は特別規則を多くの場面で利用した。「去年に比べてコースが易しかったとは感じないけど、きょう1日フェアだったのでよかった」と、運、不運に左右されない安心感を「効果」に挙げた。
世界ランク1位争いもあって「上位で戦うほど、心身とも疲労がある」という。そのために大事にしているのが「オフの時間」。今週は会場入り前に2日間、故郷・沖縄でリフレッシュした。読書の時間も「私には大事です」と、いまは湊かなえの「告白」にはまっている。「夢中になると周りの音が聞こえないぐらい。それがリフレッシュになる」と笑った。
国内戦で首位に立った試合では、過去4試合中3試合に優勝している。「いいスタートでした。いまはすごくいい状態だと思います」。今季国内4戦目のVが、はっきり視界に入ってきた。【赤坂厚】

