<女子ゴルフ:CATレディース>◇2日目◇21日◇神奈川・大箱根CC(6653ヤード、パー73)◇賞金総額6000万円(優勝1080万円)

 昨年覇者で、初日34位の諸見里しのぶ(24=ダイキン工業)が自身プロになって最多となる9バーディーを奪い、66の好スコアで通算7アンダー139の4位に浮上した。ラウンド後は高校野球の決勝戦をテレビ観戦。故郷沖縄の興南の春夏連覇にパワーを得た。

 まさに「沖縄デー」だ。高校野球で興南が県勢夏初制覇と史上6校目の春夏連覇。米女子ツアーでは宮里藍が単独首位発進。そして国内では、諸見里が快進撃をみせた。インスタートの11番で、2段グリーンの下から約12メートルのバーディーパットを沈め、一気に勢いづく。15番でもグリーン左エッジから約12メートルをねじ込む。インを5バーディーで折り返すと、後半の2、3番こそ連続ボギーも、4バーディーを奪った。アマ時代の05年中京テレビ・ブリヂストン初日に11バーディーの63をマークしているが、プロとしては最多の9バーディーで4位に浮上した。

 ラウンド後はワンセグで高校野球を観戦。練習のため、歴史的瞬間は見逃したが、練習中に両親から携帯電話に興南の優勝報告が入った。「自分のスコアのことは祝福されてません。それだけ(興南の優勝は)県を挙げて喜んでいるんです」と、沖縄の盛り上がりぶりを解説した。

 20日の日本ジュニア女子15-17歳の部では、比嘉真美子(本部2年)が8打差の11位から大逆転で優勝と、連日故郷に朗報が届いている。「負けてられない。いいエネルギーをいただいて、ちばります(頑張ります)」。勝負の最終日は自身初の連覇で「沖縄ウイーク」を締める。【田口潤】