<米男子ゴルフ:全英オープン>◇最終日◇17日◇英ロイヤル・セントジョージズGC(7211ヤード、パー70)

 【サンドイッチ(英国)=塩畑大輔】池田勇太(25=日清食品)の来年の出場権獲得(10位以内)は絶望的となった。強風の中、7番までにスコアを1つ伸ばしたが、中盤4ホールで大きく失速。8番パー4は第2打をミスして4オン2パットのダブルボギー、10番パー4もダブルボギー。33位スタートから巻き返しを狙ったが、5つスコアを落として通算10オーバー。ホールアウト時で40位に終わった。

 疲れ切った苦笑いを浮かべ、池田が最終日を振り返った。「全英の神様は、ほほえんでくれなかったかな…。8、9、10、11番。これがもったいなかっただけで、ほかはよく耐えられたんですが」。2日連続75で予選通過時の通算イーブンパーから同10オーバーまでスコアを崩し、4日間は終わった。

 中盤に失速した。リンクス特有の強風の中、7番まで1アンダーペースだったが、8番パー4でつまずいた。さして深さのないラフからの第2打でユーティリティーを手にしたが、前方のマウンドに打球が当たり、4オン2パットのダブルボギー。9番はボギーで、ハーフターン直後の10番パー4もダブルボギー、11番もボギー。「行くとこ、行くとこで運がなくて。あのへんで気持ちを落ち着かせることができたら」。前日は雨で急激にソフトになったグリーンにショット、パット両面で対応できず、75。出場3度目で初の予選通過を決めた予選2日のペースを、決勝ラウンドで失った。

 「最後までしんどいゴルフでした。でも、これもゴルフ。次の全英へ、いい教訓になった」。来年の出場権が決まる10位以内は絶望的となったが、世界最古のメジャーに再挑戦する決意を新たにしていた。