<米女子ゴルフ:全英リコー女子オープン>◇2日目◇29日(日本時間30日)◇英・カーヌスティ・リンクス(6490ヤード、パー72)

 宮里藍(26=サントリー)が、カットラインに2打及ばず通算3オーバー147で予選落ちした。2日目は71にとどまり、悲願の海外メジャー制覇は来年以降へ持ち越しとなった。

 練習ではカップへきれいに転がっていたパットが、リンクスコースのいたずらで右往左往した。18番パー4。決めればわずかに予選通過の可能性が残る1・5メートルのパーパットを宮里藍は外した。「なんで最後に切れるんだろう、というパットが多かった。私の週じゃなかったかな」。全米女子オープン6位、エビアン・マスターズで優勝と、順調だった完全復調の道筋が、途絶えた瞬間だった。

 序盤は好調だった。8番パー3でバーディーを挙げた時点で、予選通過ライン上の1オーバーに浮上。だが11番パー4で、アプローチをミスしボギーとすると暗雲が立ちこめ始めた。バーディー必須の14番パー5で、第1打を右に大きく外すミス。17番パー5でも、2オンを狙った第2打をグリーン右手前のバンカーに打ち込んだ。「中盤はボギーが出ると思っていたので動揺しなかったが、パー5の2ホールでバーディーをとれなかったのが響いた」と振り返った。

 「先週勝てて、気持ちは楽になっていた。いい形で入れていたのに、スコアにならないのがゴルフの難しさ」と宮里藍。近そうで遠い頂点。海外メジャー27度目の挑戦も、栄冠に手が届かなかった。【塩畑大輔】