<米男子ゴルフ:全米プロ選手権>◇最終日◇14日◇米ジョージア州アトランタ・アスレチック・クラブ(7467ヤード、パー70)

 池田勇太(25)は72とスコアを落とし、通算5オーバーの45位だった。

 池田の目は潤んでいた。「まあ、下手です。それだけ」。小声でボソリとこぼした。

 天国と地獄を味わった。アウトは4番からの4連続を含めて6バーディーを奪い、31の快進撃。一時は1アンダーまでスコアを伸ばし、13位まで順位を上げた。15位内で得る来季出場権も見えてきた矢先に10番で7メートルから3パット。続く11番も手前10メートルからのバーディーパットを2メートル近くショートし、連続3パットで失速。「バーディーを取りに行って3パットしたら、ただのバカですから」。結局後半は41の大たたきで、45位に沈んだ。

 今季メジャーは全英と今大会で予選通過したものの、決勝ラウンドで順位を下げた。海外での収穫と課題については「まあ、あるとは思いますけど、今考える余裕はないです」と険しい表情で話した。「日本に帰ってすぐ試合もあるし、気持ちを切り替えたい」。18日開幕の関西オープンで再開する国内後半戦で、悔しさをぶつける。