<男子ゴルフ:関西オープン>◇最終日◇21日◇兵庫・小野GC(6920ヤード、パー71)◇賞金総額5000万円(優勝1000万円)

 賞金ランク2位池田勇太(25=日清食品)が地獄の16週連続出場で、逆転賞金王に挑む。6連戦目の今大会は最終日、66の通算4アンダーで12位として賞金97万2500円を獲得した。同3位石川遼(19)に約130万円差をつけ、同1位金庚泰(24)に約291万円差まで接近した。25日開幕のVanaH杯KBCオーガスタから、さらに10週連続出場を予定。今季国内ツアー全25戦皆勤も視野に入れ、初戴冠を目指す。プロ5年目の趙■珪(23=韓国)がツアー初優勝を飾った。

 疲労を漂わせながらも、池田は前向きな言葉を並べた。「来週からいい戦いができそう。1、2日、大事に休んで、とにかく優勝争いに絡んで、早く2、3勝目を挙げたい」。最終日は66で、スタート前の31位から12位まで浮上した。金庚泰、石川遼という賞金王争いのライバル不在の大会で、貴重な97万2500円を手にした。

 全米プロから帰国して、7月中旬の全英オープンから6週連続出場。今後さらに10連戦が待ち、計16週連続出場となる。帯同する鋳山(いかけやま)和裕トレーナーは、池田が本来好まない、アミノ酸、ビタミン、ミネラルというサプリメントを与え、体調維持をバックアップするという。

 「少ない休みの中で、いかにリフレッシュできるか、と思っている」と池田。次戦のVanaH杯KBCオーガスタには石川らも参戦。初の賞金王へ、正念場が始まる。【加藤裕一】※■は王へんに民