女子プロゴルファーの金田久美子(22=レプロエンタテインメント)が、初めて専属プロコーチをつけた。ニトリレディスの会場に入った22日から久保谷健一や甲田良美らを指導する石井忍プロをコーチに据えた。父弘吉さん以外から指導を受けるのは初めて。「お父さんから教わることはほぼ吸収できた。他の人からも教わることで技術的な引き出しを増やさないといけない」と意図を説明した。

 「石井さんとは話をしてみて自分と合いそうだと感じた」と金田。フォームを変えないことを前提に、技術的な肉付けをするという考えが一致した。石井プロは「彼女は天才。スイングを無理に変える必要はない。構えた時の重心や頭の位置の調整などで、スイング軌道を正しくしていく方法を伝えたい」と話した。

 金田も「改造じゃなく、上積みをするイメージ。今日明日の結果を追い求めたい」。4月のフジサンケイレディスクラシックでプロ初勝利も、その後はトップ10わずか1度。先週のCATレディースも初日2位発進も25位に終わった。「ダメな時に修正できる引き出しが加われば、ステップアップできる」。育ててくれた父からの決意の自立でトッププロに成長する。