<女子ゴルフ:富士通レディース>◇2日目◇15日◇千葉・東急セブンハンドレッドC西C(6635ヤード、パー72)◇賞金総額8000万円(優勝1440万円)

 木村敏美(42=富田興業)が3バーディー、3ボギーの72で、通算5アンダー139、首位と1打差の2位に浮上した。最終日は同じく2位で、史上初の2週連続&大会連覇を狙う賞金ランク1位アン・ソンジュ(韓国)と同組。ツアー通算10勝のベテランが約4年半ぶりの優勝でアンの賞金女王レースの独走を阻止する。

 日が少し陰った18番。木村は決めれば首位の8メートルバーディーパットを外す。1打差の2位。「暗くなると傾斜が読みにくい。ラインを間違った。トシですかね」と豪快に笑った。

 今大会出場者では2番目の年長となる42歳。「40歳を過ぎておばさんなりのゴルフがある」という。苦手なホールはボギー、ダボを覚悟する。「18番ホール全部は無理。やっちゃったものは仕方ない」とメリハリのあるゴルフ。それでも時には同組のアンに飛距離で勝り、ツアー通算10勝の意地をみせた。

 東京、埼玉でペットショップ「バーディー」を経営する。自宅には犬60匹、猫20匹の他、馬、牛、烏骨鶏(うこっけい)を飼う。最近は「ゴルフは副業」と公言も、この日は「また本業にしようか迷ってる」。07年3月アコーディアレディス以来の優勝となれば、00年以降の日本人選手では最年長記録。「まだまだアンちゃんには負けないぞ」と最終日も同組の無敵の韓国人にライバル意識を燃やした。【田口潤】