<日刊アマゴルフ:全日本レディース選手権>◇初日◇26日◇三重・四日市CC(6150ヤード、パー72)◇出場86人

 強風でスコアが伸びない選手が多い中、田中博子(41=ツインレイクス)が1アンダー71で初日の首位に立ち、今日27日の最終日に最年長優勝を目指す。2位に1打差イーブンパー72の臼井麗香(12=北押原中)、3位には1オーバー73で岡村優(14=城西中)と堂西亜希子(28=屋島)がつけた。

 強風が吹く難しいコンディションの中、4バーディー、3ボギーの田中博が1アンダーで初日の首位に立った。まず、3番パー3でワンピンからのバーディーパットを沈めると、7番パー4でも50センチを難なく沈めた。その後は一進一退のゴルフで終わってみれば、ただ1人アンダーパー発進だった。

 「普通ならベストスコアでも上位は困難。風を生かせればチャンスはあるはず」と、同組で回ったパワーヒッターたちに臆することなく淡々と自分のゴルフに徹した。「ドライバーが曲がらず安定していたので、セカンドショットに余裕が出た」。その言葉通りに大半のホールでパーオンに成功し頭ひとつ抜け出した。

 「最近、練習はあまりしないんですよ。もっぱらラウンドが練習ですかね」。中高生が多く参加するこの大会では、ベテラン組に入る田中博。前日の練習ラウンドにも参加せずぶっつけ本番で挑んだ。「結果的にはそれが良かったのかも。これから宿舎に戻って身体のケアです。明日も耐えないといけないので…」と練習もほどほどに足早にクラブハウスを後にした。

 ◆田中博子(たなか・ひろこ)1970年(昭45)5月11日、長崎・雲仙市生まれ。実業団(旭化成)でソフトテニスをやり、23歳からゴルフを始める。現在はゴルフシャフトの「クレイジー」勤務。10年関東女子ミッドアマ優勝。ベストスコア69。得意クラブはアイアン。171センチ。