池田勇太(25=日清食品)が逆転賞金王を足がかりに、柴田恭兵との「あぶ刑事」共演をゲットする。今日10日開幕の三井住友VISA太平洋マスターズ(静岡・太平洋C御殿場C)に向け、9日にプロアマ戦に出場。同組で回った柴田から「賞金王を取って、海外メジャーも勝ったら、共演の機会をプレゼントしたい」とエールを送られた。

 伝え聞いた池田は「マジ!」と絶句した。3歳でドラマ「あぶない刑事」のとりこになって以来、柴田の大ファン。サングラスをかけ、拳銃のおもちゃを手に中腰で公園を走り回り、柴田演じる大下勇次刑事を気取って遊んだ。今も海外遠征のたび、DVDを持ち歩く。中継のTBS系列で柴田がドラマ「南極大陸」に出演中という縁もあって同組が決まると、池田は喜ぶのと同時に「ジャンボさんと回るのと同じくらい緊張する」とこぼした。

 池田はアプローチを教えるなどして、柴田と徐々に打ち解けた。柴田は「選手としてはもちろん、人柄的にも世界に出て行ける器」とべた褒め。「だから日本の賞金王を取っただけではダメでしょう。海外メジャーまで勝たないと」とハードルを上げた。賞金ランク1位の■相文とは約7000万円と差は大きい。だが夢の「勇次&勇太共演」がちらつく最高のにんじん作戦で、奇跡の逆転を目指す。【塩畑大輔】※■は裏の里が非