英樹、カンゲキ!

 先週の三井住友VISA太平洋でツアー初優勝したアマチュアの松山英樹(19=東北福祉大2年)が16日、憧れの青木功(69)から2週連続優勝へ太鼓判を押された。今日17日に開幕するダンロップフェニックスへ向けて、この日は会場の宮崎・フェニックスCCで約3時間練習。その終了間際に現れた“世界のアオキ”から「パターうまくなったな。2週連続行っちゃえよ。頑張らなくていいから。普通にやれば勝てるから」と、エールをもらった。

 松山にとっては、最高にうれしい言葉だ。小学生のころ、地元愛媛のゴルフ場に来た青木のプレーを見た。「僕が、生で見た一番最初のプロが青木さん。憧れです。サインも3個持ってます」と打ち明けた。

 7月サン・クロレラクラシック以来4カ月ぶりに再会した青木も、幼少時の松山を覚えていた。「誰のファンだって聞いたら『西川哲さんです』と言ってた。でも、こんな素晴らしい選手になるとは思わなかったな」と目を細めた。

 大御所の後押しを受け、松山の気持ちも高まってきた。「調子は上がってます」。昨年の全米オープン覇者マクダウエルら海外の強豪も集う舞台で、今週も主役を務める。【木村有三】