海外メジャーへ、西回り航路を取れ!

 男子ゴルフの池田勇太(25=日清食品)が、来年2月2日開幕のアジアンツアー開幕戦、ミャンマーオープンに出場する方向で調整していることが20日、分かった。好成績で欧州・アジア共催の高額賞金大会や、世界ゴルフ選手権シリーズへの出場権が得られる一戦。有力選手が出場する試合で、世界ランクを急上昇させる道を開く。

 2年連続で国内ツアー4勝を挙げてきた池田だが、今季は背中のケガの影響もあって1勝止まり。世界ランクも75位まで落ち、今年はマスターズも含め6試合出場した春先の米ツアー戦にも、現時点で1試合しか出場権を持っていない。

 だがミャンマーで勝てば、3月の世界ゴルフ選手権、キャデラック選手権などに出場できる公算が大きく、4月のマスターズ出場権獲得の可能性も出てくる。その後も超高額賞金のマレーシアオープンや欧州ツアー戦など、世界ランクを一気に上げるチャンスは続くため、全米オープン以降の海外メジャー出場権にもつながるというわけだ。

 準備も万端で臨む。正月三が日明けから、国内で2週間以上の体力強化合宿を行うことも決定。「試合の出場権がない分、去年までより1月に時間があるからさ」と池田。「西回り」での海外メジャー出場へ向け、初の試みとなる長期走り込みキャンプを第1歩にする。【塩畑大輔】