<男子ゴルフ:日本プロ日清カップ>◇2日目◇11日◇栃木・烏山城CC(7193ヤード、パー72)◇賞金総額1億5000万円(優勝3000万円)

 深堀圭一郎(43=フォーラムエンジニアリング)が猛チャージをみせ、優勝争いに加わった。イーブンの43位で出ると、ボギーなしの6バーディーで66をマークし、通算6アンダー138で首位と3打差の2位につけた。昨年2月に長年悩まされた左足底痛の手術を受け、今年は1度だけ行使できる生涯獲得賞金25位以内の資格でツアー参戦。勝負をかけて復活を証明する覚悟だ。谷口徹(44)が70で回り、通算9アンダー135で首位を守った。

 最終18番、ピンまで約10メートルの距離が残った。そのロングパットを、深堀は冷静に沈めてバーディーで締めくくった。うねりが強いメジャー大会のグリーンだったが「自分の想像力でイメージしてやれた」。初日より2メートルも風が強く、他選手がスコアを伸ばせない中、ボギーなしの6バーディーを奪って首位と3打差の単独2位。「いい位置に上がってうれしい」。03年日本オープン以来となるメジャーVへ、弾みをつけた。

 約6年前から左足底痛に悩まされ「反応性骨表面性骨軟骨増殖性病変」と診断されていた。故障の影響で不調が続き、10年にはシード権を失った。明確な治療法が見つからないため、昨年2月に手術を決断。都内の国立スポーツ科学センターで患部に負担をかけないスイングづくりに着手し、ツアー参戦を決意。今季は開幕から3戦連続で1打足りずに予選落ちが続いたが「ずっと内容は悪くなかった。これで厄よけできたかな」と白い歯をこぼした。

 今季からキャロウェイと総合契約を結んだ。これまで愛称「KAY」を刻んでいたクラブに、今季は元TBSアナウンサーの晶子夫人と、愛娘のイニシャルを加えた。「娘が生まれてから優勝していないから」と、支えてくれた家族のために復活を証明したい気持ちが強い。「ケガをして心が弱くなり温厚になった。心を強く、戦う気持ちを持つことが次につながる」と深堀。05年9月のANAオープン以来の優勝を目指す顔は、間違いなく勝負師に戻っている。【藤中栄二】

 ◆深堀圭一郎(ふかぼり・けいいちろう)1968年(昭43)10月9日、東京都生まれ。11歳からゴルフを始める。明大を経て、92年プロ転向。03年日本オープンなどツアー通算8勝。06年2月、元TBSアナウンサーの晶子夫人(旧姓進藤)と結婚。07年と10年に日本ゴルフツアー機構の選手会長も歴任。173センチ、63キロ。